DNSサーバーとは〜Webサイトが表示される仕組み〜

IT知識

こんにちは、せこしょーです。
今日はインターネット世界でめちゃくちゃ重要な役割を担っているDNSサーバーについてのお話です。

実は、今このブログを始めてみた人は一瞬前にすでにDNSサーバーを利用済みです。このブログだけでなく、どのWEBサイトでも世界中に点在しているDNSサーバーが超絶スピードで裏側で働いているおかげで私達はWEBサイトを見ることができています。

せこしょー
せこしょー

サーバーは端末機器のことで、スマホやPCが大きくなったやつね

概要

DNS(Domain Name System)サーバーというのは、世界中に存在するWebサイトのあるサーバーの住所を特定するために使われるサーバーでインターネット上の「電話帳」のような役割を持っています。インターネット上のすべてのWebサイト(サーバー)にはそれぞれ固有の「住所」であるIPアドレスが割り振られています。DNSサーバーはWebサイトのドメイン(例えばgoogle.comやyahoo.co.jp)とIPアドレスを変換する役割を担っています。

つまりDNSサーバーがあることで私たちは162.43.120.56など覚えにくいIPアドレスを入力することなく、比較的目に優しいドメイン名でWEBサイトにアクセスすることができます。

Webサイトにアクセスしたときの裏側では・・

以下はブラウザにドメイン(このサイトはsskshogo.com)を入力した後の大まかな裏側の流れです。

  1. ブラウザはドメインの住所(IPアドレス)を インターネットサービスプロバイダー(ISP) のDNSサーバー1問い合わせを行うDNSサーバー。DNSキャッシュサーバー (フルサービスリゾルバ)と言います。に問い合わせます。
  2. インターネットサービスプロバイダーのDNSサーバーがいくつかのDNSサーバーを経由して最終的には 権威DNSサーバー が要求されたWebサイトのIPアドレスを返してくれます。
  3. ブラウザーは返されたIPアドレスを使用してWebサイトにアクセスし、サイトからコンテンツをダウンロードします。

権威DNSサーバーは、お名前.comやXserverなどのドメイン管理・登録業者が所有しているDNSサーバーが権威DNSサーバーとなることが多いです。権威DNSサーバーは、ドメイン名の変更や DNSレコード の更新などドメイン名に関する変更を受け付けその情報を反映する役割2トップレベルドメイン(TLD)のデータベースに登録するも担っています。

DNSサーバーの種類

DNSルートサーバー

DNSルートサーバーは、インターネット上に存在するすべてのDNSサーバーのトップに君臨し、ドメインとIPアドレスを変換するシステムであるDNSの開始点です。

DNSルートサーバーの具体的な役割としては、トップレベルドメイン(TLD)のDNSサーバーを指す情報を提供しています。トップレベルドメイン(TLD)は、.com、.net、.org、.jp、.ukなどドメイン名の最後の部分のことです。DNSルートサーバーは、TLDサーバーのIPアドレスを返すことでドメイン名をIPアドレスに変換する処理を開始します。インターネット上のすべてのWebサイトやネットワーク資源にアクセスできるのはDNSルートサーバーが処理を開始してくれるおかげと言えますね。

せこしょー
せこしょー

DNSルートサーバーは世界中に13台しかなく、日本はアジアで唯一DNSルートサーバーがあるらしい

トップレベルドメイン(TLD)のDNSサーバー

トップレベルドメイン(TLD)のDNSサーバーは、ドメイン名の最後の部分(.com、.net、.org、.jp、.ukなど)のトップレベルドメインのDNSサーバーです。

TLDのDNSサーバーはTLDに属するドメイン名の管理機関であるレジストリによって管理されます。例えば.comドメインのTLDのDNSサーバーは、Verisign社によって管理され、.jpドメインのTLDのDNSサーバーは、JPRS(Japan Registry Services)によって管理されます。

せこしょー
せこしょー

このサイトsskshogo.comはVerisign社の管轄だね

権威DNSサーバー

権威DNSサーバーとは、特定のドメイン名についてそのドメイン名に関する情報を保持しているDNSサーバーのことを指します。つまり、そのドメイン名に関する正確な情報を持っており、そのドメイン名のDNSレコードを作成、更新、管理する責任があります。

せこしょー
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ちなみにこのサイトsskshogo.comはXserver社の権威DNSサーバーを利用しているよ

権威DNSサーバーはお名前.comやXserverでドメインを取得する時にどのDNSサーバーを利用するか指定することができます。例えば私の場合sskshogo.comというドメインを取得するときに権威DNSサーバー(ネームサーバー)をXserverのDNSサーバーを利用するように設定しました。権威DNSサーバーはドメインとIPアドレスの対応表となる DNSレコード と呼ばれるデータを持っていてドメイン名に対応するWebサイトのIPアドレス、メールサーバーのIPアドレスなどを管理します。

Webサイトやメールサーバーの引っ越しなどドメイン名に関する変更がある場合は、権威DNSサーバーに直接変更を加える必要があります

実際にドメイン情報を調べるコマンドを打ってみよう

例えばMacで「whois sskshogo.com」と入力するとこのサイトのドメインsskshogo.comの情報を取得できます。取得できる情報はcomのトップレベルドメイン(TLD)の情報だけでなく、私のサイトの権威DNSサーバーの情報、ドメインを取得した私の住所や電話番号(Whois情報公開代行を利用しています)まで記載されています。Windowsの人はWhoisコマンドが利用できないのでMicrosoft公式からダウンロードするなど設定が必要のようです。Whoisコマンドを打たなくてもJPRSトップレベルドメイン.jpの登録・管理事業者がドメインの情報(Whois情報)を検索できるWebサービスを公開しているのでドメインの情報が知りたいときは活用するといいです。

以下にアクセスして検索窓にドメインを入力するだけです。

JPRS WHOIS /JPRS
JPRSのドメイン名登録情報検索サービスです。登録者情報、ネームサーバホスト情報、担当者情報などを確認することができます。
せこしょー
せこしょー

Who is「誰だお前」という言葉の意味の通りだね

またドメイン(Webサイト)のIPアドレスを取得したいときは以下のコマンドを入力すると取得できます。

内容WindowsMac
IPアドレスなどのDNS情報nslookup ドメイン名dig ドメイン名 +noedns

まとめ

インターネット上の通信を円滑に行うために重要なドメイン名とIPアドレスの変換にはこれまでに紹介したDNSサーバーが関わっています。世界に13台しか存在しないDNSルートサーバーだけでなく、トップレベルドメイン(TLD)のDNSサーバー、権威DNSサーバーなどのDNSサーバーが連携してこの快適なインターネットの世界を作っています。

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