メールはなぜ届くのか?

IT知識

こんにちは、せこしょーです。
今日はメールが届く仕組みについてのお話です。

インターネットの世界でのメールの送受信は世界共通で同じ仕組みが利用されています。以前にWebサイトが表示される仕組みを説明しましたが、メールも同じようなものです。Webサイトもメールも送受信する相手の住所や宛先(IPアドレス)が必要です。よく手紙が届く仕組みで例えられたりしますがそのイメージです。

概要

メールが届く仕組みは、手紙が届く仕組みと同じようなものです。より正確に言うと、手紙を郵便局受け取り(局留め)する仕組みと同じと言えます。

  • メール = 手紙
  • メールサーバーメールを処理する端末のこと。デスクトップPCみたいな形をしている = 最寄りの郵便局
  1. スマホやPCなどの自分の端末からメールを送ると自分のメールサーバーにメッセージ内容などが送信されます。
  2. メールの内容を受け取ったメールサーバーは相手のメールサーバーにメッセージ内容などを送ります。
  3. メールの内容を受け取った相手のメールサーバーは相手の端末にダウンロードされます。

以下がメールを送信するときの流れです。もちろん自分のメールサーバーがメールを受信する場合は矢印が逆になります。

どうやって相手のメールサーバーを特定しているのか?

DNSサーバーと呼ばれるものが裏側で相手のメールサーバーの住所(=IPアドレス)を特定する仕事をしてくれています。例えば相手の宛先が「info@sskshogo.com」という私のメールアドレスの場合、@以降の「sskshogo.com」というドメインをDNSサーバーがメールサーバーにも分かるような住所(=IPアドレス)として変換してくれています。

これはWebサイトが表示される仕組みを紹介したときのDNSサーバーと一緒の仕組みです。以下がより正確な図になりますが、DNSルートサーバーや.com(TLD)のDNSサーバー、権威DNSサーバーの詳細を知りたい人は以前の記事DNSサーバーとは?を見てください。

端末とメールサーバーとの接続について

端末とメールサーバーの接続には一般的にはOUTLOOKなどのメーラーソフトを利用します。最初の設定のときに送信メールサーバーと受信メールサーバーの設定を行って自分のメールサーバーと送受信するための設定を行います。

GmailなどのWebメールサービスを利用する場合はサービス提供側で設定されているので、ブラウザを開いてアカウントにログインするだけでメールの送受信ができます。

メールを送受信するための仕組み〜SMTP、POP、IMAP〜

メールを送るときは、SMTPという仕組みを使います。SMTPはメールを送る人のメールサーバーから、メールを受け取る人のメールサーバーにメールを届ける役割を持っています。

メールを受け取るときは、POPまたはIMAPという仕組みを使います。POPは受け取ったメールを自分の端末にダウンロードしてサーバーから削除します。一方、IMAPは受け取ったメールをサーバーに残しておいて、いつでもアクセスできるようにします。

つまり、SMTPはメールを送信するための仕組みで、POPとIMAPはメールを受信するための仕組みです。

SMTP

SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)は、メールを送信するための仕組み(プロトコル)です。SMTPはメールの送信元メールサーバーからメールの受信先メールサーバーにメールを転送します。

POP

POP(Post Office Protocol)は、メールを受信するための仕組み(プロトコル)です。自分のPCやスマホなどの端末でPOP設定をすると、端末はメールサーバーに接続して、受信箱からメールをダウンロードします。ダウンロードされたメールは端末に保存され、サーバーから削除されます。

IMAP

IMAP(Internet Message Access Protocol)は、メールを受信するための別の仕組み(プロトコル)です。自分のPCやスマホなどの端末でIMAP設定をすると、端末はメールサーバーに接続して、サーバー上の受信箱にあるメールにアクセスできます。ダウンロードされたメールは、サーバー上に残ります。

まとめ

最後はSMTP、POP、IMAPなど聞き慣れない単語が出てきましたがメールが届く仕組みの全体像としては図のようにシンプルです。その中で利用されている技術要素としてDNSとSMTP、POPまたはIMAPが使われているということです。ということで、また次の記事でお会いしましょう!

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